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10月17日頃と、12月9日に

映画『最後にして最初の人類』を繰り返し観ています。大学で助手さんとおしゃべりしてて教えてもらって、遅れて熱狂しているところです。パンフレットもまだギリギリ買えることを知って取り寄せたり、Spotifyでアルバムをダウンロードしたり…。原作本も図書館で借りました。

後日。この本は現在絶版で古書が高額だったのだけれど、購入することにしました。
文庫本での復刊が予定されていることをSNSで知ってはいたのですが、きっと増補改訳版になることでしょう。いまはそれが書店に並ぶのを気長に待ちつつも、手に入れたこの単行本の頁をめくっています。



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12月はじめ頃、一日一枚のような感じで

アトリエの大家さんから頂戴したリンゴを透明水彩で描いています。
へったくそだなぁ…。自分で苦笑いをしながら、完成させたらすぐにひっくり返してしまい込みます。描いたのを忘れて、仕事の合間にもう一枚、という要領です。

ついこの間、学生に「へたくそな自分を笑えるようになればいいよ」とお声がけしたことがあります。それは、画面をいじくり倒して絵を灰色にしてしまっていた、かつての自分にも向かっています。へたくそでもいいからとにかく仕上げて、そこから考えてみる。ちょうど、映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の主人公のような感じで。




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12月5日、国分寺市立いずみホールへ

大学の構内でお会いするダンスの先生から案内をいただいて、先生の舞台に立つ公演を鑑賞に行きました。ダンスの公演を観るのはたぶん初めて。
普段お会いするときと、舞台上でのお姿は繋がっている…。そんなことを考えながら鑑賞しました。



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11月17日、東京都美術館のローマ展へ

カピトリーノ美術館から来た古代ローマの大理石彫刻たちが美しくライティングされていました。これらの彫刻たちは、現地のカピトリーノ美術館だと展示室や回廊にずらーっと並んでいて、来場者をやや上から見下ろしています。あの感じをちょっと思い出したくて観に行くことにしました。ちょうど人のまばらな時間帯だったことは幸いでした。

綺麗な陰影を見ていると落ち着きます。学生時代、松本英一郎先生から素描の指導を受けていたときに、君(のデッサン)は光を追いかけているから、と。そして、ハイライトの入れ方についてアドヴァイスを受けていたときの研究室のあの一角、什器を衝立代わりにして先生の制作机のあった、あの場所の光景を思い出します。



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10月26日に

フランスに出かけられていた同僚の先生からいただいた、ザ・サクラスケッチ/ノートブックのブラックペーパーヴァージョン。ヨーロッパ発のブランドで日本では買えないみたい。あと、チョコレートの包み紙。嬉しかったことと、外国のお菓子の感じを久しぶりに味わったことと。



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9月17日 work in progress

挿画に日本の文字を描き入れようとしています。
トレースするために印刷した言葉を一文字ずつ切り離して、いろいろ試しているところです。

ぎこちないスペーシングで、でも、あざとくならないように。
(『ブレードランナー』の日本語風のネオン看板を思い出しています)



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9月5日、挿画の加筆を終えて

随分前に仕上げていた挿画の燕に、少し手を加えることにしました。
はじめは、食べ物をくわえて巣に戻る姿として描いていたのですが、ことばを巣に持ち帰る姿にしようと思いました。

この挿画は版画用紙の上に油彩で描いていて、紙の上で油絵具がのせられるように下地処理をしています。加筆する箇所へ追加の処理をしてから、極細筆を使って紙の上の絵具を泳がすようにして、小さな文字の印象を留めていきます。




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8月15日、作画を終えた一枚をうんと拡大して

古いレンズの色収差(境界線に青緑や赤紫の色が生じる現象)を描いています。
気づかれない描写だけど、必要な描写。

凝視する、みつめる、ということばからルーペを描くことを思いついて、レンズ越しにこの詩の頁数が伺えているようすです。 頁の下にはラピスラズリの原石をおきました。




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8月25日の夕方、西新宿へ

「三井ビルディング会社対抗のど自慢大会」を観に行きました。
偶然にも、4年前に立見していた場所とほぼ同じだったようです。会場に着いた時にはすでにたくさんの人で、ちょうど街路樹でステージが見えにくいこの場所が少しだけ空いていました。それでも二列ほどの人の後ろから眺める感じです。

幸せな気分になれる、本当に楽しい3時間でした。ただ、ちょっと変な姿勢で立っていたので、くたくたに。帰りの西武新宿線では、ここで寝たら起きられないな…と気をつけながら帰宅しました。



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「夢」(Sogno) というタイトルの詩の挿画を描いています。
この頁の挿画に当たっては、ピエロ・デッラ・フランチェスカのあの壁画、聖十字架伝説の一場面をすぐに思い出しました。天蓋を描くことはずっと前から決めていました。


ここが厄介なところで、懸命に天蓋を描こうとすると離れてしまう。
表現するのは詩の世界であることに気をつけて。

Piero della Francesca, ‘Sogno di Costantino’