Bricolage

挿画のための細かい仕事が続いているので、描くスピードが落ちてきているのが自分でもわかります。
そういう時は身の回りのものをちょっと手直ししたりします。

描き損じの木枠を組み直しています。だいぶ年月の経った木枠ですが、しっかりと乾燥しているし、いい杉材です。僕は寸法の違う木枠をあちこちから組み合わせて使うので、角の組み合わせが良くない場合があります。そういう時は隙間を端材で埋めたり、出っ張りはカンナで削ったりします。
釘穴の跡は爪楊枝をトンカチで打ち込んでいきます。(釘穴が残っていると、カンヴァスを貼りなおすときにすこっ、となってしまうんです。)まず爪楊枝の頭を折ってから、とんとん、ポキッ。とんとん、ポキッ…、とリズムよく繰り返します。短くなったら新しい爪楊枝からもう一度。

これが結構気分転換になってくれます。
このあと、木枠にアンティークリネンを使ったカンヴァスを貼ります。




フーカスグリーンとペインズグレー

「この2色があれば、大抵のもんは描けるんだ。」

学生時代の恩師、松本英一郎先生の言葉です。

大学の倉庫にずっと遺されていた、デッドストックの高級水彩筆をたくさん持ち帰らせていただいたことがきっかけとなって、学生の頃に使っていた透明水彩絵具を引っ張り出して、おそるおそる手を動かしています。
ハーネミューレを銅版画のやりかたと同じように水に浸して、吸い取り紙で吸わせた後、水張りをします。その半濡れの状態で色をのせてみます。
ちょうどアトリエの大家さんから頂いていた、ゆずとリンゴがモチーフです。

松本先生に言われそうな感じで言葉にすると、まぁ、へったくそなもんです。



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ところざわサクラタウン

僕にとっては地元過ぎて、あまり気にしていなかったのだけれど…。
行ってみると広かったです。
この場所の20年後の風景を想像しながら、敷地内を散策しました。



時計回りと反時計回り

『天使の舞いおりるところ』辻 佐保子 岩波書店, 1990

古代ギリシャからイタリアを抜けてフランスへ。西洋美術史概論で習う歴史の流れを地図の上から眺めたときに、これが時計回りの動きのようだとすると、コンスタンティノープルから現在の東欧、そして欧州方面へと仕事を求めて移動工房のような形態をなしていたとされる画工や大工たちの姿。たとえばベネツィアのサンマルコ寺院の意匠などへと結びついたような、これらの流れを逆時計回りとみることができたとしたら。

そんなことを考えさせてくれた本です。



垂直と水平

『色彩の表記』アルバート・H・マンセル著 日高杏子訳 みすず書房, 2009年

彼の提唱した色の物差しは、子供向けに考えられたものでもあるという。これは日本色彩学会の先生方から教えていただいた逸話です。

マンセルによる色立体の概念は、垂直軸に明度(Value)、水平面には色相(Hue)をおく。その水平の広がりに彩度(Chroma)をもつ空間として表します。Valueの頭文字Vが垂直(Vertical)で、HueのHがHorizontal、ChromaのCを中心からの広がり(Centre)として、フレミングの右手の法則みたいに、子供たちへわかりやすく理解できるようにマンセルが意図したとされています。彼が明度をあらわす単語として「Tone」という言葉を選ばなかったのは、頭文字がTでは都合が悪かったからではないか、と推測されているそうです。
ちなみに美術の教科書でよく見かける色相環は、現在は12色のものが一般的ですが、彼の色相環では10色として考えられていました。10色であれば子供たちが両手の指で色を数えることができるから、なのだそうです。



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ちょっとした贈り物の写真たち。

高校生のときから通っている床屋さんへ
鎌倉に住むイタリア人アーティストの方へ

引き伸ばし機材を手入れして片づけます。
除湿パックと防カビ剤を新しいものと取り替えて
箱に収めました。





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高校生の時からずっと通っている床屋さんが、市の道路拡張工事の関係で移転することになったそうです。ずっと前からあった建物も取り壊しになることを聞いて、写真を撮らせてもらうことにしました。

アトリエの床に座り込んでフィルム現像のテストをしています。400TXをISO320で撮影して、Microfine1+0で現像することにしました。


夜中のアトリエを暗室にして幾枚かを引き伸ばしました。いまは額を準備中です。

Ho fatto qualche foto per il padrone del barbiere.
Il barbiere a cui vado sempre sarà trasferito a causa dei lavori di ampliamento della strada in città. Ho sentito che l’edificio che esiste da molto tempo verrà demolito, quindi ho deciso di scattare una foto.
Sto preparando la cornice.