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このプレス機が僕のアトリエに来てから四か月が経ちました。
ラチェットレンチでボルトの緩みをチェックしてから、注油口にオイルを差して、ギヤ部分をグリスアップしました。
幾か所にウェスを挟み込んで、浸み出てくる余分なオイルを受け止めているところです。

Bricolage


筆置きを増やそうと、急ごしらえの器用仕事です。
僕のアトリエには捨てる手前用のごみ箱があって、そこからごそごそと、余った角材を引っ張り出します。8mmのドリルピットで穴をあけて、中心をのこぎりでカット。
鉄やすりで角を落として、ざっくりと仕上げます。

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講演のために来日されているマリオさんご夫婦と都内をまわりました。あいにくの雨でしたが、楽しんでくださったようです。
片言のイタリア語で案内していると、日本語もカタコトになっていきます。行き慣れたはずの場所なのに、方向感覚を失って右往左往です。
写真はご夫人のルイーザさん撮影。

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2015年から通っていた、銅版画工房に行く最後の日です。
この日は工房にある様々な種類の黒インクを分けていただいて、テストピースを刷りました。
性格の違うインクを混ぜて使用することなど、先生からアドバイスいただきながらの作業です。

CREA銅版画工房の高尾先生には大変お世話になりました。
(ありがとうございました!)

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銅版画プレス機がアトリエに届きました。
版画用品店の店主から、このプレス機の来歴も教えていただきました。
この型はカタログには記載されていない特寸のプレス機なのですが、これを使用していた作家が海外に滞在されることとなり、このプレス機を手放すことになったそうです。
職人さんが整備・調整くださって(部品の再塗装や再メッキも施してくださったと聞きました)、この日、4人がかりでプレス機を届けてくださいました。
フェルトも残っています。この裏には前所有者のサインが残されています。

銅板用の切断機を手に入れる


まもなく僕のアトリエに銅版画プレス機が届きます。
台東区にある版画用品専門店で中古プレス機の斡旋をしていただけることを知って、ウェイティングリストに登録をしていたのですが、その順番が僕に回ってきました。店主から連絡をいただいた時には、僕には少し大きいかな…とも思ったのですが、思い切って預からせていただくことにしました。

これまでは銅版画の工房でずっとお世話になっていたので、さまざまな道具の準備も必要になります。銅板をカットする切断機も探していたのですが、工房と同じものを僕のアトリエに設置することは難しく、ハンドシャーと呼ばれる切断機を探すことにしました。幸い、自宅からそう遠くない中古工具店に在庫があることを知り、先日持ち帰ってきました。
ありあわせの合板で台座を作り、描き損じのカンヴァスの木枠で銅板を送る台も作りました。持ち手はW3/8のボルトと蝶ナットを新たに買い求めて、使用後に外せるようにします。非常に切れ味が鋭いので、刃押さえと皮手袋も用意します。

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納品に備えて、画面の保護ワニスの塗り替えを終えました。
油絵には完成直後に塗るニス(仮引きワニスといいます)と、完成後1年以上が経過して、絵具が完全に乾燥してから塗ることのできるニスがあります。納品先の環境を考慮して合成樹脂系のワニスを選択。ホワイトスピリットを少量加えて濃度を整え、平滑に仕上げます。
ふつうに飾っているのであれば、これで私たちが生きている間は大丈夫。ホコリなどは、やわらかい刷毛やクイックルワイパーみたいなもので軽く払えばOKです。もしこの絵が残ってくれたら、次は修復家のどなたかが、このニスを塗り替えてくれるはずです。
この絵はもうすぐ海を渡ることになると聞いています。

PHILIPPE WEISBECKER


フィリップ・ワイズベッカーの展覧会は、ほとんど観に行っていると思います。自分も年齢を重ねた時、こんなふうに描けるようになりたいです。

僕は画集や図録をなるべく買わないようにしています。それは、実物を観たときの記憶を印刷物によって変えられたくないからですが、この作品集は作家とデザイナーとの信頼関係を感じ取ることができて、すぐに買おうと決めました。
素敵な造本の、きれいなグレーです。

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僕は、制作途中の絵を斜めから眺める時間をつくります。
美術館で気になる作品に出会うのは、ちょっと離れたところからです。
ふと視界に入ってきたその作品に、自分の足がその作品の正面へと向かわせる衝動のようなものが、その斜め読みのような瞬間に隠れているように感じています。