Brasov

たとえば台北の迪化街を歩いた時に感じるような懐かしさとも、テレビの紀行番組で知った街並みに触れてそれを追体験するようでもない、例えようのない感覚。午後のふとした時間から人が見えなくなって、淡いトーンの建物が続く石畳の道。ひっそりとしていますが、人の気配はあります。けれど視界には入りません。
この感覚。ブラショフをずっと再訪したかったのは、これなのだと思いました。
日没は7時半くらいかな。空の色は紅く染まることなく、青いアクリル板を後ろからLEDで発光させたような、面の色として青く光るようです。それがだんだんと夜の色になっていきます。
街頭にも火が灯ります。オレンジ色の明かりがはじめは弱く、そして数分ごとにだんだんと明るさを増していきます。

このプレス機が僕のアトリエに来てから四か月が経ちました。
ラチェットレンチでボルトの緩みをチェックして、注油口にオイルを差して、ギヤ部分をグリスアップしました。
幾か所にウェスを挟み込んで、浸み出てくる余分なオイルを受け止めているところです。

Bricolage

筆置きを増やそうと、急ごしらえの器用仕事です。
僕のアトリエには捨てる手前用のごみ箱があって、そこからごそごそと、余った角材を引っ張り出します。
8mmのドリルピットで穴をあけて、中心をのこぎりでカット。
鉄やすりで角を落として、ざっくりと。

講演のために来日されているマリオさんご夫婦と都内をまわりました。
あいにくの雨でしたが、楽しんでくださったようです。
片言のイタリア語で案内していると、日本語もカタコトになっていきます。
行き慣れたはずの場所なのに、方向感覚を失って右往左往です。
写真はご夫人のルイーザさん撮影。

2015年から通っていた、銅版画工房に行く最後の日です。
この日は工房にある様々な種類の黒インクを分けていただいて、テストピースを刷りました。
性格の違うインクを混ぜて使用することなど、先生からアドバイスいただきながらの作業です。
CREA銅版画工房の高尾先生には大変お世話になりました。
(ありがとうございました!)

版画用品店の店主から、このプレス機の来歴を教えてもらっています。
この型はカタログには記載されていない特寸のプレス機です。
ほどなくして、その作家さんが海外に滞在されることとなり、このプレス機を手放すことになったそうです。そのため、あまり使われることが無かったようです。
職人さんが整備・調整くださって、この日、4人がかりでプレス機を届けてくださいました。
フェルトも残っています。この裏には前所有者のサインが残されています。

銅板用の切断機を手に入れる

まもなく僕のアトリエに銅版プレス機が届きます。
都内にある版画用品の専門店に、中古プレス機の斡旋をしてくださるお店があるのですが、私にその順番が回ってきました。型番を教えてもらって検討して、そのプレス機を預からせていただくことにしました。
これまでは銅版画の工房でずっとお世話になっていたので、さまざまな道具の準備も必要になります。銅板をカットする切断機も探していたのですが、工房と同じものを僕のアトリエに設置することは難しく、ハンドシャーと呼ばれる切断機を探すことにしました。
幸い、自宅からそう遠くない中古工具店に在庫があることを知り、先日持ち帰ってきました。
ありあわせの合板で台座を作り、描き損じのカンヴァスの木枠で銅板を送る台も作りました。持ち手はW3/8のボルトと蝶ナットを新たに買い求めて、使用後に外せるようにします。非常に切れ味が鋭いので、刃押さえと皮手袋も用意します。