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2月3日
仕上げるまでにとても時間のかかった一枚の挿画。見たことのない花。

検索で見つけた画像から素描したり、関東近郊の植物園を調べて、似た品種の花を観察に行ったりしました。本番を描き始めてからもわからない箇所が出てきて、素描に戻る…ということを繰り返して、本当に時間がかかってしまった。
いまは見ないで描き起こすこともできるようになったけれど、たぶん実在のアスフォデロとは違うものになっている、とも思う。



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2月2日 ドッコ吊り=French cleat

下絵に入る前に、カンヴァスの裏側をドッコ式吊り仕様にしておく。
大学の同僚の先生から「ドッコ吊り」という言葉を初めて知りました。
吊り具のビス穴からカンヴァス上面キワまでの長さは13.5cm。



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お正月に

年末の所用から一息ついて、アトリエの大家さんから頂戴していたリンゴで銅版画を作成しています。

描き損じの画用紙を使って試し刷りをしつつ、腐食を重ねたり、削ったり。
習作的な意味合いを持つ銅版となりました。
しなしなになってしまったリンゴは、電子レンジで温めていただきました。



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11月23日 横浜、麻布十番、市ヶ谷へ。
元町中華街駅に着いてから、まず氷川丸に行きました。雨だったし寒かったから祝日でも空いていると思って、アトリエの大家さんからいただいたKONICA SⅢという古いフィルムカメラを持って中に入りました。数枚ですが撮影してみました。
氷川丸とその船内、僕はかなり好きです。出口の階段を下りたあと、さーっと降る雨の中で白に近い灰色の空のなかに浮かぶ大きな船を眺めました。
そこからセルジオさんの展示へ。おしゃべりをしばし。
都内へ引き返して知り合いの方の個展を二カ所回って帰宅しました。

11月27日 群馬県の中之沢美術館へ
この日は展示の最終日で、閉館後に搬出を行います。
今回のきっかけからこの美術館へ何度か出かけるようになりました。到着したら、館長さんとスタッフの方にご挨拶をしたあと、美術館の前で手作りのケーキやパンを移動販売されている方からレモン風味のスポンジケーキとホットコーヒーを購入します。近くのベンチに腰掛けて、木漏れ日を見上げながらケーキをいただくことが習慣になりました。雲ひとつない青空でした。
搬出にはまだ時間があったので、KONICA SⅢをぶら下げて近くを散策しました。数枚撮影してみたので、そのうちに現像してみようと思っています。
屋外でふるまわれた鍋や、搬出作業を終えたあとで頂いたお茶のひと時など、ほんとうに有難い時間でした。

お声がけくださった皆さん、遠いところを観にいらしてくださった皆さん、本当にありがとうございました。


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11月8日 イッタラ展へ
友人からのメールで会期終了間際なことを知って、ありがたかった。
展示台に落ちる繊細な影の模様にしばし見惚れていました。あと、手仕事の跡が伺える道具や型枠も。
この日の19時過ぎには皆既月食。双眼鏡でしばらく眺めたあとでプールへ泳ぎに行きました。



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10月23日にギャラリートークが開催されました。
渋川市美術館学芸員の須田真理さんの進行で「空間について」をテーマに、出品作家5名による話が進みました。僕は展示空間というか、壁面を大切にしたい気持ちがあって、絵と壁を仲介する役割としての額縁のことを切り口にしてお話しさせていただきました。また、司会の須田さんに助けていただきながら質問にお答えしたり、宙に浮いていることの理由について、公園の風景を例にしてお話ししました。イベント終了後には、話しかけに来てくださる方もいて、嬉しかったです。

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久しぶりに展示の機会をいただきました。
群馬県前橋市の中之沢美術館にて、秋の企画展に参加いたします。
土日祝のみ開館する森の中の小さな美術館です。
会期は10月10日~11月27日で、開館時間は11:00~16:00です。
(入館料:一般 500円、小中学生 300円)
10月23日(日) 14:00より、渋川市美術館学芸員の須田真理さん司会によるギャラリートークが予定されています。当日は僕も参加させていただく予定です。






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10月14日 19:30~21:10
ベストオブクラシックを聴きながら(アンプのボリュームをぐいっと回して)

いつも大学の構内でお会いする音楽の先生の演奏が、FMから聞こえています。
このとき僕は仕事場でカンヴァスの木枠を作っていて、9月4日に公開収録されたコンサートの模様をFM番組のオンタイムで聴いています。ちょっとオーバーに言うと、過去と現在の進行形がパラレルに、かつシンクロしていく感覚です。とにかくは、今ここで僕は、木枠の試作品を作っています。


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10月6日木曜日 13時

展示の準備を行ってきました。実のところ、新作の円形の絵がうまく壁面に取り付けることができるか、不安でいっぱいでした。作品の額は壁面と隙間ができないように意図して設計しましたが、実際に壁に掛けてみないとわからないこともあります。どきどきしながらも、なんとかイメージ通りに壁へ収まってくれたようです。初対面の作家さんにお声がけして手伝っていただきながらの作業でした。
このような企画展の参加と展示作業は、学生時代以来でしょうか。僕は初参加でしたので、ついよそよそしくなってしまっていたのですが、小休止でいただいたお茶のひと時では、共同作業を行う時の安心感のようなものを懐かしく思い出しました。



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9月16日の3:20頃
僕の仕事場は線路沿いにあるのだけど、保線工事の振動と音が聞こえている。
このくらいかなぁ…。筆をおく頃合い。